**** 島崎藤村 ****  別離 別れんとして別れかね 行けども行けども去りあへず 柳の蔭にめぐりきて 共にみどりの草を藉〔し〕き 流がるゝ水の岸に添ふ 親しき友よ声立てて 吾に語るな琴の音の 流がるゝ水をつたひきて あるひは遠くまた近く あるひは絶えてまた聴ゆ http://akahiro.at.webry.info/200908/article_29.htmlから出展